2011年度サイエンス・マイスター副専攻春学期授業「高度科学技術入門」、「科学体験学習1」実施報告

サイエンス・マイスター育成プログラム
「サイエンス・マイスター副専攻」

2013年度実施授業
春学期:







秋学期:

「知的財産権T」 特許権の取得と手続き 5月21日

講師:角田政芳 教授


発明者はどのような権利を取得するのか、共同発明の場合はどうなのか。生ごみ処理事件の判例を参考に返還請求権について、また京都大学・山中教授のiPS細胞と京都大の発明規則、中村教授の青色発光ダイオード事件、ファイザー職務発明事件を参考に職務発明について従業者の発明はどのように分けられ、誰の権利となるのかを学んだ。


学生の感想


職務発明かそうでないかは際どいところで、中村教授の青色発光ダイオード事件では中村教授は職務発明ではないと主張していたが、勤務時間内に企業の施設内で設備を利用したということで職務判決であるという判決が出ていることを知った。これを受けてなかなか職務発明かそうであるか判断が難しいなと思った。

(3年生:K君)



業務上などでの画期的な発明は組織にとっても個人にとっても喜ばしいことのはずであるが、職務発明においての定義を組織内でしっかり定めて置かなければ、後々揉めることになったりして後味が悪くなってしまうので正確な規定を設置することが大切だと思った。

(3年生:E君)



今回の職務発明の構造と職務発明によっておきた事件例について学んでみて、職務発明になるのか、ならないのかという線引きをしっかりと決定することが大切なのではないかと思った。職務発明についてはまだまだ学ぶことがたくさんあると思ったのでこれからも勉強して行きたいと思った。

(3年生:K君)



中村教授の青色LED事件では職務発明ではないと主張したいのに、特許の知識がないばかりに自ら職務発明の証拠となる主張をしていることを知った。もし、職務発明に関する正しい知識を身に付けていれば、こんな主張はせずにすんだし、研究資金も別の方法で手に入れられていたのではないかと思う。特許の知識の重要性がわかった。

(3年生:Iさん)



青色LED事件が起こってからは違うのかもしれないが、法律家で職務発明に関して知識がない人が意外に多いなと思った。中村教授の訴状の件や生ゴミ処理装置事件を聞いてそう思った。裁判がある際には法律家は徹底的に調べあげ、万全の体制なのだろうという勝手なイメージがあったので非常に意外であった。また、先生の知り合いの社長の話を聞き大変勿体無かったなと感じた。私も無知のために損をするという事のないように角田先生の話を注意深く聞きたいと思う。

(3年生:M君)



今回の講義は発明の種類や出願について学んだが、日本の発明の90%が職務発明であることを聞いて驚いた。でも、発明していない上司が部下の発明に対して発明者を名乗るなど上下関係問題までかかわるのだと知った。

(3年生:K君)



発明者が死亡すると失う発明者人格権と、譲り渡すことのできる発明者財産権の2種類があることを初めて知った。また、予約譲渡のことも初めて知った。これがあるかないかによって特許権を主張できるかできないかが決まってしまうので発明者は自分が勤める会社のことを知っておかないと損してしまうことがあるので気をつけなければならないと思った。

(2年生:Uさん)



中村教授の訴状の例での職務発明には過去の研究開発成果も含まれることを知らずに起きた事例は、とても驚いた。よく知っておくこと、調べておくことが改めて重要だと痛感した。

(2年生:Kさん)



中村教授の相当対価請求が5%で604億円も請求することができるというのは驚いた。それだけ青色発光ダイオードが大きな利益を生んだのに、会社側は中村教授に対価をほとんど払っていなかったのが知的財産の大きな問題だと感じた。

(2年生:Y君)



東海大学
社会の多様な場で活躍するサイエンス・マイスター育成プログラムは 文部科学省の公募事業で
ある「理数学生応援プロジェクト」で 東海大学が平成22年度に採択された育成プログラムです。
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